今回はキャンプで揚げ物をやったあとの油の処理方法を紹介していきます。
キャンプで揚げ物を避けている方がいてますがBBQをするのと同じぐらいお手軽です。
そして揚げ物は美味しいので子供からも大人気です。
しかしキャンプで揚げ物を避けている方の主な理由は【使用後の油の処理】の問題だと思います。
実際に油の処理方法を知ると何も難しいことはありません。
安全にそして環境にも優しく処理することができます。
しかしこれだけでは全然意味がわからないと思います。
キャンプ場で揚げ物あとの油をはどう処理する方がいいのか。
そして絶対にやってはいけない油の処理方法を書いていきたいと思います。
あなたがキャンプ場で正しく油の処理ができる参考に少しでもなれば幸いです。
記事内容
- キャンプで揚げ物がオススメな理由
- キャンプで揚げ物あとの油の処理方法4選
- 【番外編】アヒージョ後のオリーブオイル処理方法
- 絶対にやっちゃダメな油処理方法!
- キャンプで揚げ物あとの油の処理方法4選 まとめ
この記事では、キャンプで揚げ物あとの油処理方法や、そしてここがイマイチな点も包み隠さず紹介していきます。
記事を読み終えた時に、少しでもワクワクしてくれれば嬉しいです。
キャンプで揚げ物がオススメな理由!
キャンプで揚げ物がオススメな理由は、
- 揚げるだけでできあがるお手軽さ
- 下ごしらえ無しでも市販の冷凍食品が使える
- 食材を冷凍で持って行けば保冷剤代わりになる
- そして何よりも美味しい
小さい子供から大人まで揚げ物はみんな大好きです。
キャンプでフライドポテトをあげると子供も喜びますし、大人はお酒のアテにもなります。
唐揚げ、串カツ、揚げ餃子。
どれも揚げるだけで簡単にできますし何よりも美味しいです。
でもキャンプで揚げ物をやったことのない方は油の処理方法を知らないのか面倒臭いと勘違いしていると思います。
することは自宅での油の処理方法を変わりません。
しかしこれをキャンプに持て行くにのは不可能なのでもっとお手軽にできる方法を紹介していきます。
油の処理が面倒臭いと思っている方の固定概念を覆したいと思います。
キャンプで揚げ物あとの油の処理方法4選
キャンプ場で簡単にできる油処理方法は大きく分けると4種類あります。
ひとつづつ詳しく紹介していきます。
油処理剤
油処理剤には数種類あるので紹介していきます。
油凝固剤
1番初めに思い浮かぶのはこのタイプの油処理方法だと思います。
使い方もすごく簡単です。
油が熱いうちに小分けにされている1包を油の中に入れてかき混ぜるだけです。
油が40℃以下になってくると徐々に固まりだします。
完全に固まっているのを確認してから可燃ごみとして捨ててください。
注意点は80℃以上じゃないと溶剤が溶けません。
温度が低い場合は油の再加熱が必要です。
また油の処理能力は、1包に対して600mlまでです。
処理する油の量が多い場合は2包いれてください。
僕はいつもメスティンで揚げ物をやってるから1包で十分たります。
また固めたまま家に持ち帰って家で処分しています。
油吸着材
先程紹介した固めるタイプではなく、吸わせるタイプの油処理剤です。
これも使い方は簡単です。
冷めた油に、吸わせるテンプルを直接浸します。
油の染み込んだ吸わせるテンプルを箸などでつまみビニール袋に入れます。
ビニール袋をゴミ袋に入れ可燃ごみで出せば完了です。
注意点は吸わせるテンプル1枚では約110mlの油しか吸い取れません。
あまりにも油の量が多い場合は不向きです。
ペットボトルに移す
あらかじめ準備するモノが増えますが、使用後の油をペットボトルに入れて家に持って帰る方法があります。
2合用のメスティンで揚げ物をする場合は400mlの油を購入すれば十分足ります。
揚げ物をする時に使用する油の量にもよりますが最低でも500mlのペットボトルは必ず必要です。
注意点は、漏斗が必要になります。
また移し替える時に油をこぼすリスクがあります。
荷物が増えて油で汚れる物が増えるのでこれはあまりオススメしない方法です。
キッチンペーパーや新聞紙に吸わす
使用後の油をキッチンペーパーや新聞紙に染み込まして可燃ごみで捨てる方法です。
やり方は簡単です。
あらかじめゴミ袋の中にキッチンペーパーや新聞紙を大量に入れておきます。
その中に冷めている油を入れていきます。
入れ終えれば油が漏れださないように完全に封をして可燃ごみに出せば完了です。
この方法は油が大量にあると大変です。
大量のキッチンペーパーや新聞紙が必要になります。
また油が自然発火することがあるので注意が必要です。
自然発火させないためには水を染み込ませたキッチンペーパーや新聞紙を一緒に入れておくことです。
そうすることによって自然発火のリスクを少しでも下げることができます。
キッチンペーパーや新聞紙で油を吸い焚き火で燃やす
この方法は先程紹介したキッチンペーパーや新聞紙で油を吸わすことは同じです。
しかし違う点は、吸わせたモノを焚き火の中に入れて燃え尽きさします。
メリットとしては油を吸わせたキッチンペーパーや新聞紙のゴミが出ない点です。
しかしデメリットも存在します。
油を染み込ませたキッチンペーパーや新聞紙を火の中に入れるので火傷をする危険があります。
そして想像以上の火柱が上がり、火をコントロールできなくなる恐れもあります。
コントロールのできない火ほど怖い物はありません。
この方法をする場合は必ず少量づつ火の中に油を染み込ませたキッチンペーパーや新聞紙を入れていってください。
この方法を試す場合は危険だから注意しながらやってね!
【番外編】アヒージョ後のオリーブオイル処理方法
キャンプでアヒージョを作って食べた後に残るオリーブオイルの処理に困ることってないですか?
この場合のオリーブオイルは再利用して新しい料理に簡単に生まれ変わることができます。
アヒージョ後はパスタを茹でてペペロンチーノにすれば簡単にオリーブオイルの処理を料理として解決できます。
アヒージョをすると具材の旨味がオリーブオイルに溶け込んでいきます。
なので普通に1からペペロンチーノを作るよりも格段に美味しくなります。
作り方も簡単なので騙されたと思って一度アヒージョ後の〆のペペロンチーノ作ってみてください。
【メスティン】で作る!簡単絶品アヒージョ!〆のペペロンチーノ!
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絶対にやっちゃダメな油処理方法!
絶対にやってはダメな油の処理方法があるので紹介しておきます。
排水溝に油を直接流す
排水溝に直接油を流す、これは本当に論外です。
排水溝から下水に使い終わった油を直接流すような人は揚げ物をやってはいけません!
環境破壊をしているという事を自覚するべきです。
自宅でも油を排水溝から流すと自宅内の排水パイプに油が固着しだします。
最終的には固着した油で正常に排水ができなくなり、配水管を詰まらせて高額な修理代金が発生します。
「自宅じゃないからいいや」という気持ちでキャンプ場でこれをするとキャンプ場の方が迷惑します。
ましてキャンプ場はまだまだ下水がしっかりと整備されていないところもあります。
整備されていないキャンプ場で油を流すと川に直接流しているのと同じ事です。
川に流れた油はやがて海に流れ出します。
そして海が汚れていけば最終的には水産資源が減り人間に返ってきます。
そうならない為にも排水溝から下水に油を流すような真似だけは絶対にしないようにしましょう。
油に混ぜて排水溝から流す油処理洗剤
ここでは商品名は伏せておきますが、使い終わった油に溶剤を加えてかき混ぜながら水を足すと石鹸水になって排水溝に流せるという商品があります。
しかしそんな都合のいいモノはこの世に存在しません。
この商品が話題になった時に国民生活センターが注意喚起を行っています。
簡単に油の処理ができて便利だと拡散されているが、実のところは「見た目は変化しているが油は全く分解されていない」と言われています。
普通に考えればそうですよね!?
油と水が混じり合うことは絶対にありえません!
一見すると油と溶剤が混ざりあい石鹸状になっています。
しかし30分後には再び分離して油と溶剤に戻っています。
これは強力な界面活性剤の効果で泡立っているだけで油はまったく分解されていません。
また他にも様々な実験も行われています。
直接油を排水溝に流すよりも、溶剤を加えた時の油の方が環境に悪いという結果まで出ています。
これは油に界面活性剤まで加わった結果です。
先程も言いましたが直接排水溝に使用済みの油を流すのなんて論外です!
しかし良かれと思って溶剤を使うことによって更に環境破壊をしていることになります。
この類の製品を使うのは率先して環境破壊をしていることになります。
キャンプは自然の中で遊ばせてもらっています。
その自然を破壊するような行為はやめましょう!
キャンプで揚げ物あとの油の処理方法4選 + α 1選 まとめ
今まで長々と書いてきましたがそろそろまとめていきたいと思います。
キャンプ場で揚げ物あとの油の処理方法には5つの方法があります。
- 油処理剤を使って可燃ごみで捨てる
- ペットボトルに移して自宅に持ち帰る
- キッチンペーパーや新聞紙に吸わせて可燃ごみで捨てる
- キッチンペーパーや新聞紙で吸い焚き火で燃やす
- アヒージョ後の残ったオリーブオイルはペペロンチーノにする
この5つの中のどれかをやれば簡単に油を処理することができます。
アヒージョ後のオリーブオイルは食材の旨味がオリーブオイルに移っているので捨てるのはもったいないです。
ぜひ〆の絶品ペペロンチーノを楽しんでください。
キッチンペーパーや新聞紙に吸わせて可燃ごみで捨てる場合には自然発火に注意してください。
自然発火させないために水を含ませたキッチンペーパーや新聞紙を一緒に入れるようにしてください。
それをするだけでも自然発火のリスクは下げることができます。
そして油を含ませたキッチンペーパーや新聞紙を焚き火で燃やす場合は思っている以上に火柱が上がる可能性があります。
くれぐれも火傷や火事には十分注意してください。
そして絶対に油を排水溝に流す様な真似はしないでください。
自然の中で遊ばせてもらっているのに、自然環境を破壊してはいけません。
【来た時よりも綺麗にして帰る】という気持ちをひとりひとりが持ち、これからもアウトドアを楽しみましょう!
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あなたのキャンプライフが輝くことを願っています!