今回は Petromax から発売されている、誰もが一度は必ず憧れるケロシンランタン HK500 を紹介します。
Petromax HK500は【ランタンの王様】【King of ランタン】と称されて、誰もが一度は欲しいと思ったことがあるランタンだと思います。
しかし【メンテナンスが面倒】【じゃじゃ馬】【扱い難い】【手がかかりすぎる】など酷評もされています。
そしてPetromax HK500の記事を見ていると、誰もが必ず一度は目にしたことがあるのが【炎上】と【セラミックノズル脱落】です。
Petromax HK500を購入しようと思っても【メンテナンスが複雑】【炎上が怖い】【使いこなせるか心配】などの理由で購入を迷っている人が多いと思います。
その気持ちよくわかります。
実際に僕もその理由で購入を先延ばしにしていました。
でもこれだけはハッキリ言っておきます。
Petromax HK500は正しい使い方をすれば絶対に炎上しませんし、セラミックノズルの脱落も起こりません。
そして使用方法も簡単で、メンテナンスフリーで使うことができるんです。
またPetromax HK500には他のランタンにはない様々な魅力がいっぱいあります。
一度でもPetromax HK500を使うと、誰もがPetromax HK500の魅力の虜になると思います!
あなたもランタンの王様、Petromax HK500を使い快適な夜を経験してみませんか!?
しかしこれだけではランタンの王様Petromax HK500の良さが全然伝わらないと思います!
僕がなぜPetromax HK500を購入したのか。
そしてPetromax HK500の使用感・魅力などを紹介していきたいと思います。
あなたがPetromax HK500を購入する時の参考に少しでもなれば幸いです。
記事内容
- Petromax HK500 基本情報。
- 使えば納得! Petromax HK500 ここが魅力!
- Petromax HK500と一緒に使うと便利なもの!
- ここだけは気をつけて! Petromax HK500 注意点!
- 僕の独断と偏見で決めた Petromax HK500 総合評価
この記事では、Petromax HK500の魅力も、ここがイマイチな点も包み隠さず紹介していきます。
記事を読み終えた時に、少しでもワクワクしてくれれば嬉しいです。
どうしてPetromax HK500を購入したのか!?
あなたはどんなランタンを使っていますか?
世の中には色々なランタンがあります。
我が家では Petromax HK500 を購入するまではコールマン 2500ノーススター ガスランタンを使っていました。
しかしガスランタンは燃費が悪く、キャンプに行くたびにOD缶を消費してました。
スペアのOD缶もキャンプに持っていかないといけないので荷物も増えて困っていました。
最終的にランタンの買い替えを決めたのはガスランタンのドロップダウンを経験したからです。
そこでキャンプ用品の燃料をすべて灯油に変更しました。
- 暖房器具は、トヨトミ KS-67H (B)
- シングルバーナーは、MSR ドラゴンフライ
そして最後に残ったのがランタンです。
ケロシンランタンは選べるほどの種類はありませんが数種類の中から選びました。
- Coleman One Mantle Kerosene Lanter
- Petroma HK500
- シーアンカー
- バタフライ
最終的には、 Coleman One Mantle Kerosene Lanter と悩みましたが、Petroma HK500を購入することに決めました。
関連記事紹介
燃料を灯油にするメリット13選、ランタン4種類のメリット & デメリット、ドラゴンフライ、石油ストーブを詳しく書いてるブログ記事もあるから良かったら読んでね!
次の項目では Petrom HK500 の基本情報を紹介していきます。
【キャンプ用品】知らなきゃ損する燃料を灯油にするメリット13選!
続きを見る
ガソリン・ケロシン・ガス・LED【ランタン4種】メリット&デメリット
続きを見る
ホントに爆音!? 【MSR ドラゴンフライ】灯油シングルバーナーストーブ徹底レビュー!
続きを見る
【秋冬キャンプの必需品】おすすめ 石油ストーブとストーブファン!
続きを見る
Petromax HK500 基本情報
見やすいように表にまとめておきますね!
メーカー | Petromax(ペトロマックス) |
製品名 | HK500 |
輸入販売元 | 株式会社 スター商事 |
サイズ | 約 φ 17 cm × 40cm |
本体重量 | 約 2.4 kg |
使用燃料 | 灯油 スターケロシン |
燃料タンク容量 | 1 L |
燃焼時間 | 約 8 時間 |
明るさ | 500 CP( 約 400 W ) |
カラー | ニッケル( シルバー ) ブラス( ゴールド ) |
付属品 | 取扱説明書 パーツセット ジョウゴ アルコールコンテナー |
販売価格(税込) | 33,000円 |
スター商事のシールが貼っていない並行輸入品は、スター商事で修理が受けれないから注意してね!
フリマサイト等で購入する場合は、出品者に国内正規品かを必ずチェックしてね!
使えば納得!Petromax HK500 ここが魅力!
使ってみて初めてわかったPetromax HK500の魅力を紹介していきます。
レトロなデザイン
Petromax HK500を購入する理由のひとつに絶対にこのレトロなデザインは入ると思います。
100年以上前の発売当初からほぼ変更されていないレトロなデザインは、かっこよさと可愛さの両方を持っています。
ずっと眺めていられるこの完成されたデザインは、あなたの所有欲を完全に満たしてくれます。
家で保管する時はHK500を飾ればインテリアにもなるよ!
チェックポイント
Petromax HK500は、所有する喜びと、使用する喜び両方を満たしてくれる!
ランニングコストが激安
Petromax HK500はランニングコストが他の圧力系ランタンに比べると激安です。
燃料の灯油は 1 ℓ 約 80 円程で購入可能です。
ホワイトガソリンやガス缶に比べるとかなり安く購入することができます。
また燃料の灯油はガソリンスタンドに行けば必ず手に入るのも魅力のひとつです。
ランニングコストは基本的にはマントルと燃料の灯油代だけだからね!
チェックポイント
ランニングコストが安いので、キャンプギアの購入や豪華なキャンプ飯にお金を回せる!
超低燃費
Petromax HK500は超低燃費です。
燃料タンクの容量は 1 ℓ ですが、空気を圧縮して圧を上げるために 7 割程度の給油にしないといけません。
約 0.7 ℓ の灯油で約9時間程度は持ちます。
なので一泊のキャンプであれば自宅で燃料を入れていけば、キャンプ場で入れる手間は省けます。
一晩ランタンを使っても燃料代は約 80 円程なので財布に優しいランタンです。
チェックポイント
一泊二日のキャンプなら、スペアの燃料を持ち運ばなくてもいいので荷物を減らせれる!
明るい
Petromax HK500の明るさは500CP(キャンドルパワー)です。
1 キャンドルパワーは、ろうそく1本の明るさを指します。
Petromax HK500の明るさは500CPなので、ろうそく500本分の明るさがあります。
でもろうそく500本分の明るさってわからないですよね!?
ワット数に置き換えるには、W(ワット) = (CP数+28)÷1.7 で計算できます。
なのでPetromax HK500の明るさをワットに置き換えると、(500+28)÷1.7=約310Wになります。
コールマン ツーマントルランタンでも約300CP/190W相当なので、Petromax HK500がどれだけ明るいのかわかると思います。
チェックポイント
Petromax HK500 1 台で広範囲を照らせるのでサブランタンを持ち歩かなくてもいい!
豊富なオプションパーツ
Petromax HK500には、メーカー純正オプションパーツとしていろいろなものが発売されています。
日中のランタンが必要のない時間には、暖房用ヒーターに変更できるパーツもあります。
またPetromax HK500を料理用のバーナーとして使うことも可能です。
Petromax HK500は圧力式のランタンなのでポンピングが必要になります。
ポンピングが煩わしいと感じる人には、ポンプアダプターが発売されているので自転車の空気入れが使えるようになります。
チェックポイント
1台で何役もこなせる、あなただけのオリジナルPetromax HK500ができあがる!
情報が豊富
Petromax HK500は200以上の細かなパーツから構成されています。
不調になる度に正規代理店であるスター商事に送ってメンテナンスしてもらう訳にはいけません。
でもどうやってメンテナンスすればいいのかわからなくて不安ですよね!?
でも安心してください。
HK500は、そう簡単に壊れたりするものではありませんが、故障した時にはGoogleで検索すればブログ記事やYouTubeで情報がいっぱい出てきます。
情報の内容は、不調の原因、不調の解決方法、メンテナンス方法、カスタム方法など多岐にわたります。
トラブルが起こった時にはまず検索をしてみてください。
スター商事に修理を出せるのは国内正規品だけだから、国内正規品を購入する方が安心だよ!
チェックポイント
情報が溢れているので、ある程度のことなら自分でトラブルの解決ができる!
半永久的に使える
Petromax HK500は200以上の細かなパーツから構成されていると紹介しましたが、個別にパーツを購入することも可能です。
100年以上前の発売当初からほぼモデルチェンジをしていないのでパーツは共通品が多いです。
不調な部分のパーツがわかればパーツを購入し交換することで半永久的に使えます。
Petromax HK500の200以上ある、すべてのパーツを販売しているのは国内正規代理店のスター商事です。
その他に、Amazonなどの各ECサイトでもパーツは購入可能です。
チェックポイント
一度購入すると一生ものなので、あなたと共にHK500も味がでてくる!
次の項目では、HK500と一緒に使うと便利な道具を紹介していきますね!
Petromax HK500と一緒に使うと便利なもの!
この項目では、Petromax HK500と一緒に使うと便利な道具を紹介していきます。
コールマン フューエルファネル
Petromax HK500を購入すると付属品でじょうごがついてきます。
が、ハッキリ言って使い物になりません。
付属のじょうごは目視で確認しながら燃料の灯油を入れていきます。
しかし Petromax HK500 の燃料タンクは目視では燃料を確認することができません。
「燃料タンクから灯油が溢れるまでいれればいいじゃん!」と思うかもしれませんが燃料の入れすぎは厳禁です。
燃料タンク内に灯油を入れすぎると、ポンピングした時に燃料タンクに圧がかかりすぎて燃料タンクが変形する可能性があります。
しかしフューエルファネルを使えば必ず一定の量で給油をストップしてくれます。
使い方も簡単で、燃料タンクにフューエルファネルを奥までしっかり差し込み、少しずつ給油するだけです。
燃料タンク内に一定の量の灯油が入れば、フューエルファネル内に燃料が溜まり灯油がタンクに入っていかなくなります。
そこで給油を止めてフューエルファネルをHK500燃料タンクからそっと外します。
するとフューエルファネル内に残っていた灯油が燃料タンクに入っていきます。
これで給油は完了です。
目視で確認しながら給油をすると溢れる可能性がありますが、フューエルファネルを使えば溢れる心配はありません。
あまり勢いよく入れると溢れちゃうし、ストップするタイミングを見逃しちゃうからね!
チェックポイント
フューエルファネルを使うことで給油を一定の量にでき、燃料を溢れさせないですむ!
トップリフレクター
Petromax HK500にオプションパーツのトップリフレクターがあります。
装着方法は特別な工具などは必要ありません。
トップリフレクターをHK500に上から被せるだけです。
トップリフレクターを装着すると、上に光が分散していたものを下側に反射させることができます。
トップリフレクターを装着してランタンスタンドで目線より上にするとキャンプサイト全体を照らすことができます。
また21時以降の夜間にはHK500を地面に置くと、他のキャンパーさんの迷惑にもならずに明かりを得ることができます。
あと見た目も可愛くなるからオススメだよ!
僕は持ってないけどサイドリフレクターもあるよ!
チェックポイント
トップリフレクターを装着するとスタイリッシュになり、分散していた明かりが地面方向に集約するのでキャンプサイトが明るくなる!
関連記事紹介
HK500用 トランスポートバッグ
Petromax HK500は、購入した時には収納ケースは付属していません。
そこで役立つのがメーカー純正オプションパーツのトランスポートバッグです。
素材はコルデュラナイロンでできているので柔らかいです。
しかしHK500を購入した時の化粧箱がシンデレラフィットですっぽり入るので強度はあります。
またトランスポートバッグの蓋部分には小物を収納できるポケットがあります。
ポケットの中に、マントルやメンテナンスキットをまとめて保管することができます。
そしてトップリフレクターの収納ケースも付属してくるので今まで別々に収納していたものがまとめられます。
この項目の1番初めに紹介したフューエルファネルも一緒に収納できるからね!
チェックポイント
大事なHK500を衝撃から守りつつ、周辺パーツもまとめて保管することができる!
MSR 燃料ボトル
1 泊 2 日のキャンプならHK500の燃料を自宅で満タンにしていけば補充用の燃料は必要ありません。
しかし連泊になってくると、どこかで燃料の補充が必要になります。
冬場はテント内で石油ストーブを使うので携行缶を持ち歩いています。
しかし携行缶は、石油ストーブを使わない時期には邪魔になります。
我が家ではシングルバーナーは、MSRのドラゴンフライを灯油燃料で使っています。
なのでキャンプに行く時には必ず持ち歩いているのは、MSRの燃料ボトルです。
MSRの燃料ボトルには、キャップ部分にチャイルドロック機能がついています。
大人では簡単にキャップを開けれますが、子供には簡単には開けれない構造になってます。
子供がキャップを開けて誤飲する心配もないですし、しっかり密閉できるのでボトルから燃料漏れの心配もありません。
チェックポイント
MSR燃料ボトルはしっかり密閉でき、漏れの心配もなく、コンパクトになりかさばらない!
関連記事紹介
受け皿
フューエルファネルを使っていると燃料を給油中に溢れさせることはありません。
しかしフューエルファネルを使わずに付属品のじょうごを使う場合は、給油時にHK500の下に受け皿を置くのがおすすめです。
受け皿は、家庭用の植物の植木鉢の下に置くもので十分です。
給油中に灯油を溢れさせてしまった時でも受け皿があると地面を汚さないので安心です。
灯油を大量に漏らした場合は最寄りの消防署に電話(119はダメ!)して対処法を教えてもらってね!
チェックポイント
受け皿を置くことで、灯油を漏らした場合でも環境破壊に繋がらない!
炎上
あなたがPetromax HK500で1番気になっているのは【 炎上 】だと思います。
炎上させてしまうと、ピカピカでかっこいいHK500が煤だらけになり真っ黒になってしまいます。
そうならないためにこの項目では炎上する理由と、炎上しない方法を紹介していきます。
炎上する理由
Petromax HK500が炎上する理由は、ほぼ100%の確率で決まっています。
それは、【 プレヒート不足 】です。
- あの・・・
プレヒートってなに!? - プレヒートっていうのはね、液体燃料を気化さすためにジェネレーターを温めて配管内の燃料を温めることを言うんだ!
灯油は引火点が40℃以上だからそのままだと気化しなくてガスにならないんだ。
だからプレヒートをして配管内で灯油を温めることで液体の灯油が気化しガスになって火が着く状態になるんだよ!パパそれじゃ、そのプレヒートさえしっかりすれば炎上はしないってこと!?うん、そうだよ!
HK500はプレヒートさえしっかりすれば、ほぼ100%炎上はしないんだよ!
それじゃ、炎上しないプレヒートの方法を説明していくね!パパ
チェックポイント
HK500の炎上は、プレヒートが不完全だから起こる!
炎上しない方法
Petromax HK500を炎上させずに点火する方法は特別なことは何もしません。
でも必ず守ってほしいことがあります。
- アルコールを使ってのプレヒートは絶対にしない
- 予熱バーナーを使って燃料タンク内の灯油でプレヒートをする
- プレヒート時間は必ず 2 分以上
- プレヒート時間は正確にタイマーで計る
この 4 点を守れば特別な不具合がない限り炎上することは絶対にありません。
Petromax HK500はアルコールを使ってプレヒートをすることもできます。
アルコールでプレヒートをするメリットは、煤が出ないことだけです。
デメリットは、炎上する確率が格段にアップするのと、余計なアルコールを持ち歩かないといけないので荷物が増えます。
アルコールでプレヒートすると炎上する確率が増える理由は、アルコールだとジェネレーターの温度がうまく上がらない時があるからです。
ジェネレーターの温度が上がりきらなかった場合は100%炎上します。
炎上しないためにPetromax HK500には燃料タンク内の灯油でプレヒートできるための予熱バーナーが付いています。
予熱バーナーでプレヒートをするとわかりますが熱量が全然違うことがわかると思います。
予熱バーナーの高火力でプレヒートを 2 分以上すればジェネレーターは完全に温まり灯油が気化しています。
この時に体感で 2 分を計るのではなくスマホのタイマーを使って正確に 2 分以上行ってください。
チェックポイント
アルコールは使わず、予熱バーナーを使って 2 分以上プレヒートをすれば100%炎上はしない!
炎上しない作業手順
炎上しないプレヒート方法を写真付きで詳しく紹介していきます。
給油口キャップが閉まっているか確認
燃料を入れた時にしっかり閉めているとは思いますが、給油口キャップが閉まっていることを確認してください。
圧力調整スクリューが閉まっているか確認
給油口キャップ横にある、圧力調整スクリューが閉まっているか確認してください。
圧力調整スクリューが閉じていないと、ポンピングをした時に燃料タンクの圧が上がらないので注意してください。
グリップホイールの矢印の向きを確認
給油口キャップ裏側に、青色のグリップホイールの矢印の向きを【 上 】にしてください。
グリップホイールの矢印の向きが上の時は、ジェネレーター先端のニップルからクリーニングニードルが飛び出てます。
グリップホイールの矢印が下向きでポンピングをすれば燃料タンクの圧が上がりません。
最悪の場合は、ニップルから液体の灯油が出てきて炎上の原因になるので注意してください。
予熱バーナーが閉じてるか確認
予熱バーナーのレバーが閉じているのを確認してください。
予熱バーナーのレバーが開いていると、ポンピングをした時に燃料タンクの圧が上がらないので注意してください。
マントルの確認
マントルに破れや破損が無いかを確認してください。
マントルが破損しているとホヤ (ガラス) が破損します!
マントルが破損している場合は、新品のマントルに交換してください。
ポンピング
- 給油口キャップが閉まっている
- 圧力調整スクリューが閉まっている
- グリップホイールの矢印が上向き
- 予熱バーナーが閉じている
- マントルの破損確認
この 5 点を確認後にポンピングを開始してください。
ポンピングをしていくと徐々に燃料タンク内に空気が入っていきます。
燃料タンク内の圧が上がりだすと圧力計の針が上昇し出します。
圧力計の針が赤色の線の【 2 】のところにくるまでポンピングをしてください。
赤色の線の【 2 】を超えてポンピングし続けると、燃料タンクが変形する可能性があるから注意してください。
予熱バーナーでプレヒート開始
燃料タンク内の圧力が上がれば予熱バーナーでプレヒートをします。
予熱バーナーを下げると霧状の灯油が噴出します。
予熱バーナーへの点火方法は、ライターやマッチが必要です。
ライターやマッチを用意し、予熱バーナーを下げ火を近付けると着火します。
ここからがプレヒート開始です。
タイマーをセット
プレヒートは最低 2 分以上必要なので、確実に時間を計るためにタイマーをセットします。
スマホやスマートウォッチを使ってタイマーをセットしてください。
燃料タンク圧力を維持
予熱バーナーでプレヒートをすると燃料タンク内の圧力が徐々に低下してきます。
燃料タンク内の圧力が下がりすぎてしまうと火が消えてしまいます。
火が消えないようにポンピングをして圧力を保ってください。
プレヒートの時の燃料タンク内圧力は【 1 】あれば十分です!
逆に圧を上げすぎると、霧状の灯油の噴出スピードが早すぎて火が消える場合があるので注意してください。
グリップホイールを回しマントルに点火
燃料タンク内圧力を【 1 】以上維持したままタイマーのアラームが鳴るまでプレヒートを続けます。
2 分後にタイマーのアラームが鳴ればプレヒート完了の合図です。
1 番初めに青色の矢印を【 上 】にしていたグリップホイールの矢印を【 下 】に回してください。
ジェネレーター先端のニップルからクリーニングニードルが下がりガスが流れ始めます。
すると一瞬でマントルに光が灯ります。
予熱バーナーを閉じる
マントルに明かりが灯ると予熱バーナーのプレヒートは不要になります。
予熱バーナーを閉じてください。
燃料タンクの圧を上げる
プレヒート終了後は燃料タンク内の圧が下がっていると思います。
燃料タンク内の圧力を赤線の【 2 】の所までポンピングをして上げてください。
夜を楽しむ
お疲れさまでした。
以上が炎上しないプレヒート作業手順です。
Petromax HK500に明かりが灯ってからも時間と共に徐々に燃料タンク内の圧力が下がり暗くなってきます。
1 時間に 1 度程度でいいので圧力計のチェックをして、圧力が下がっていればポンピングをしてください。
チェックポイント
Petromax HK500を大事に使い続けたいのであれば、プレヒートはしっかり行うこと!
炎上した時の対処法
炎上した時の消火方法は簡単です。
燃料タンク内の圧力を抜けば火は消えます。
落ち着いて、燃料給油口の横に付いている圧力調整スクリューを緩めてください。
チェックポイント
ピカピカでカッコいいPetromax HK500を炎上させて煤で真っ黒にしないために、プレヒートは確実にしっかり行いましょう!
ここだけは気をつけて!Petromax HK500 注意点!
今まで良いところばかり紹介してきましたが注意点もあるので紹介しておきます。
あくまでも僕の感じる注意点なので参考程度に捉えてくださいね!
燃料タンク内の水抜き
Petromax HK500は灯油を燃料に使います。
しかし使っているうちに徐々に燃料タンク内に【 水 】が溜まりだします。
なぜ燃料タンク内に水が溜まるかというと、外気温と燃料タンク内の温度差で結露が発生するからです。
水が混じった灯油を燃料に使うとPetromax HK500に深刻なダメージを与える可能性があります。
使っているうちに灯油と水が混ざり無くなると思うかもしれませんが、燃料タンク内の水は絶対に無くなりません。
なぜ無くならないかというと、灯油と水が混ざることがないからです。。
灯油は油です。
水と油は絶対に分離してしまいます。
そして灯油と水の比重も違います。
比重は水 1 に対して灯油が 0.79 ~ 0.85 なので燃料タンク内で水が底に沈んでいます。
水を完全に抜くには燃料タンク内から灯油をすべて抜き出して廃棄するしかないと思いますよね!?
そんな煩わしいことをしなくても簡単に解決する方法があります。
それは【 予熱バーナーでプレヒート 】をすることです。
Petromax HK500は予熱バーナーとマントルに燃料を送るジェネレーターの燃料を吸い上げる所は別なんです。
そして予熱バーナーの燃料を吸い上げる所が燃料タンクの一番底なんです!
プレヒートはジェネレーターを温める為だけにあるので水が混ざっていても問題はありません。
予熱バーナーでプレヒートを 2 分以上することで燃料タンク内のメンテナンスにもなります。
なので必ず予熱バーナーでプレヒートを行ってください。
チェックポイント
予熱バーナーでプレヒートをすることで、燃料タンク内の水が抜ける!
セラミックノズル脱落防止策
Petromax HK500の記事を見ていると【 炎上 】の次に多いトラブルはセラミックノズルの脱落です。
Petromax HK500はガスチャンバーにセラミックノズルが付いています。
しかしガスチャンバーは真鍮でできていて、ノズルはセラミックでできています。
ノズルが脱落する原因は、異なる素材で作っている上の熱膨張の差です。
真鍮の熱膨張係数は 20.3 〜 20.8なのに対して、セラミックの熱膨張係数は 1 〜 10 と最大でも真鍮の半分なんです。
チャンバーとノズルの接続部の径は約 30 mm ほどです。
元の温度から 1 ℃上昇するごとに、 約 0.0003 mmの差が出てきます。
たった 0.0003 mm だと思うかもしれませんがランタンのセラミックノズル部は約 1,500 ℃まで上昇するといわれています。
1,500 ℃まで上昇すると、0.45 mmの誤差がでます。
この誤差がセラミックノズルの脱落に繋がるんです。
そこで、セラミックノズルが脱落しない方法はないかと調べたところ、ふたつの解決策がでてきました。
- ステンレスノズルに交換する
- ステンレスワイヤーで固定する
ステンレスノズルに交換すると脱落しない理由は、ステンレスの熱膨張係数が関係しています。
ステンレスの熱膨張係数は、 17.3 と真鍮とほとんど誤差がないんです。
もうひとつの解決策は、セラミックノズルをステンレスワイヤーで固定する方法です。
参考にさせてもらったブログページがあるのでリンクを貼っておきます。
参考にして自分なりにセラミックノズルとミキシングチューブを固定しました。
Petromax HK500を新品で購入したときにワイヤーで固定して、 10 回以上の夜をHK500で過ごしましたが増し締めは 1 度もしていませんがトラブルは一切ありません。
ステンレスワイヤーは 100 均でも購入できるので安価で対策が可能です。
チェックポイント
事前の準備でノズルの脱落は防げる!
燃料タンク内に入っている燃料が見えない
冒頭でも言いましたが、Petromax HK500は燃料タンク内の残燃料の量がわかりません。
燃料給油口を開けて覗き込んでも全然見えません。
これだけは諦めてください。
どうやっても見えないでフューエルファネルを使って給油することをおすすめします。
最悪引火する可能性もあるからね!
チェックポイント
Petromax HK500の燃料タンク内の残燃料の量を知る方法はない!
諦めてフューエルファネルを使って給油する!
虫
暖かい時期にランタンを使うと虫がいっぱい寄ってきますよね!?
Petromax HK500も例外ではなく虫が大量に寄ってきます。
寄ってきた虫は、HK500に当たり熱で死んでしまいます。
使用後のHK500には虫の死骸がびっしりついています。
虫の死骸を掃除しないまま収納してしまうと次回使うときに気持ち悪い思いをします。
そうならないために綺麗に掃除してから収納するためにおすすめの道具があります。
それは、【 火吹き棒 】です。
火吹き棒で死んでいる虫を吹いていけば簡単に虫が吹き飛んでいってくれます。
たったこれだけで次回使うときに気持ちよく使えるのでおすすめです!
チェックポイント
次回使う時に気持ちよく使えるためにHK500をキレイに掃除してから収納しましょう!
僕の独断と偏見で決めたPetromax HK500 総合評価
今まで長々と書いてきましたがそろそろまとめていきたいと思います。
Petromax HK500には購入を躊躇してしまう炎上とセラミックノズルの脱落があります。
しかし両方とも対策をすればトラブルは起こらなくなります。
セラミックノズルの脱落はステンレスワイヤーを巻き付ければ脱落しなくなります。
巻きつけるのが面倒な人は、ステンレスノズルに交換してください。
また炎上対策は、予熱バーナーを使って 2 分以上のプレヒートをすれば炎上はしません。
そして予熱バーナーを使ってプレヒートすれば、燃料タンクの水抜きも同時に行えてメンテナンスの効果もあります。
Petromax HK500の飽きのこないレトロなデザインは所有する喜びと、使用する喜び両方であなたを満たしてくれます。
ランニングコストは燃料の灯油代ぐらいなので格安で、浮いたお金はキャンプギアの購入や豪華なキャンプ飯にお金を回せます。
また超低燃費で一泊二日のキャンプなら、自宅で燃料を満タンにしていけばスペアの燃料を持ち運ばなくてもいいので荷物を減らせます。
荷物を減らせる点では Petromax HK500 1 台で十分な明るさがあり広範囲を照らせるのでサブランタンを持ち歩かなくてもいけます。
豊富なオプションパーツは、あなただけのオリジナルのPetromax HK500を作ることも可能です。
Petromax HK500は、200以上のパーツから構成されています。
100年以上前の発売以来ほぼモデルチェンジをしていないので、万が一の不調や故障の時にはすべてのパーツが購入できるので半永久的に使うことが可能です。
修理方法は豊富でGoogle検索すれば、不調の原因、不調の解決方法、メンテナンス方法、カスタム方法などいくらでもでてきます。
Petromax HK500の情報はインターネット上で溢れているので、ある程度のことなら自分でトラブルの解決ができるのも魅力的です。
Petromax HK500は一度でも使うと絶対に手放せなくなります。
ぜひあなたも Petromax HK500 を体験してみてください。
Petromax HK500、かなりオススメできるキャンプギアです!
関連記事紹介
あなたのキャンプライフが輝くことを願っています!
P.S. 燃料を灯油にするメリット13選、ランタン4種類のメリット & デメリット、ドラゴンフライ、石油ストーブを詳しく書いてるブログ記事もあるから良かったら読んでね!
【キャンプ用品】知らなきゃ損する燃料を灯油にするメリット13選!
続きを見る
ガソリン・ケロシン・ガス・LED【ランタン4種】メリット&デメリット
続きを見る
ホントに爆音!? 【MSR ドラゴンフライ】灯油シングルバーナーストーブ徹底レビュー!
続きを見る
【秋冬キャンプの必需品】おすすめ 石油ストーブとストーブファン!
続きを見る