今回は奈良県と三重県の県境にある台高山脈の主稜を構成する、標高 1,432 m の明神岳に行ってきました。
明神平から明神岳へ取り付き、さらに檜塚奥峰へ雪山縦走登山も楽しんできました。
明神岳は、大阪からでも高速道路を利用すればアクセス抜群でとても行きやすい場所にあります。
明神岳は冬季になると山頂付近では霧氷がみられ、霧氷が織りなす最高の絶景をみることができます。
標高は 1,432 m ありますが、登山道は綺麗に整備されていてとても歩きやすいです。
明神岳山頂で他の山々の展望や、霧氷やエビの尻尾が織りなす絶景を一度で両方楽しむことができるので、写真が趣味の方にもピッタリな山です。
また明神平ではヒップソリやスキーを楽しむことが可能です。
しかし明神平までのルートには合計3回の渡渉が待ち受けているので注意が必要です。
明神岳に行ってみると人気の理由がすごく納得できました。
また明神岳は関西では雪山入門としておすすめされています。
明神岳から本格的な雪山にステップアップすることもできます。
あなたも関西の雪山入門で大人気の明神岳に行って、霧氷やエビの尻尾が織りなす絶景や、明神平で楽しいヒップソリを体験してみませんか!?
しかしこれだけでは明神岳の魅力は全然伝わらないと思います。
なので明神岳の魅力をたっぷりと紹介していきたいと思います。
こんな疑問を解決します。
記事内容
- 明神岳・檜塚奥峰 基本情報
- 行けば納得!明神岳 ここが魅力!
- ここだけは気をつけて!明神岳 注意点!
- 明神岳 周辺おすすめスポット
- 僕の独断と偏見で決めた 明神岳 総合評価
この記事では、明神岳の魅力も、ここがイマイチな点も包み隠さず紹介していきます。
記事を読み終えた時に、少しでもワクワクしてくれれば嬉しいです。
明神岳・檜塚奥峰 基本情報
明神岳 交通アクセス
明神岳に行くには、いくつかコースがありますが、今回は1番オーソドックスな大又林道終点駐車場からスタートするコースを紹介していきます。
- 〒633-2443 奈良県吉野郡東吉野村
明神岳登山道入り口の大又林道終点駐車場は大阪市内からだと約1時間45分ほどで到着することができます。
西名阪国道の【針 IC 】からは下道になります。
針 IC を下りてからの一般道は最後の大又付近までは特に走りにくい所はないので運転が苦手な方でも安心です。
しかし大又林道終点駐車場の手前からは、対向車とのすれ違いが大変なほどの細道になるので注意が必要です。
大又林道終点駐車場は、カーナビで検索してもでてこない可能性があるから、近くにある【やはた温泉】の地図を貼っておくね!
やはた温泉から大又林道終点駐車場までのルートは道なりに直進で進んでいくだけだからね!
明神岳・檜塚奥峰 ルートコースMAP
明神岳・檜塚奥峰の標準コースタイムを紹介します。
ルートは大又林道終点駐車場から頂上をピストンするコースになります!
大 又 林 道 終 点 駐 車 場 | 181分 ⇨⇨⇨ ⇦⇦⇦ 116分 | 明 神 平 | 32分 ⇨⇨⇨ ⇦⇦⇦ 21分 | 明 神 岳 | 73分 ⇨⇨⇨ ⇦⇦⇦ 77分 | 檜 塚 奥 峰 |
- 登り標準コースタイムは、4時間46分
- 下り標準コースタイムは、3時間34分
- 往復標準コースタイムは、8時間20分
標準コースタイムは、ヤマレコから計算しました。
あくまでも標準コースタイムなので体力によって時間は変わってしまいます。
そして積雪期にはコースタイムは伸びる傾向になるので余裕を持った登山計画を立ててください。
また休憩を取るとコースタイムは伸びるのであくまでも参考程度にしてください。
明神岳 周辺駐車場
明神岳の起点には【大又林道終点駐車場】と【明神岳 駐車場】があります。
大又林道終点駐車場
- 〒633-2443 奈良県吉野郡東吉野村
明神岳 駐車場
- 〒633-2443 奈良県吉野郡東吉野村麥谷
【大又林道終点駐車場】と【明神岳 駐車場】は、無料で利用することができますが、明神岳 駐車場は登山道入り口から凄く離れているからオススメしません!
大又林道終点駐車場を利用することをオススメします!
登山届
大又林道終点駐車場から登山道入り口に歩いて行くと登山ポストがあります。
入山する際は必ず登山届を出すようにしましょう。
また現地で提出するのが面倒ならば、オンラインで提出すれば簡単に提出することができます。
オンラインで提出できるCompass(コンパス)を使って登山計画を提出しましょう。
次の項目では明神岳・檜塚奥峰の魅力を紹介していくね!
行けば納得!明神岳・檜塚奥峰 ここが魅力!
ここからは、明神岳・檜塚奥峰の魅力を紹介していきたいと思います!
山頂からの絶景
僕が行った日はあいにくの空模様で景色は一切見えませんでしたが、天気のいい日なら絶景を望むことができます。
明神岳は台高山脈の主稜であり、高見山から大台ヶ原へと連なっています。
山頂付近はブナの原生林が広がっていて、とても綺麗な山容をしています。
また檜塚奥峰は、他の府県との境界上にある山を除けば三重県の最高峰なので眺望は抜群です!
チェックポイント
明神岳頂上や檜塚奥峰頂上は、近隣の山より標高が高いので景色が抜群にいい!
霧氷
明神岳は標高 1,432 m と、お手軽に登れる山ですが、明神平から明神岳頂上付近の霧氷は圧巻です。
気候条件が合えばあなたに最高の風景を見させてくれるでしょう。
霧氷の見られる時期とタイミングは限られているので前もって調べてから行くことをおすすめします。
霧氷が有無は【ヤマレコ】を見るとわかるよ!
下にヤマレコのリンクを貼っておくから確認してね!
チェックポイント
明神岳は関西でも有数の絶景の霧氷が見ることができる!
雪山縦走
今回紹介しているルートでは、檜塚奥峰に行くには明神岳頂上から縦走する必要があります。
一度は明神岳から下って檜塚奥峰に登り返す道になりますが不明瞭なところはなく、とても歩きやすかったです。
そしてこの縦走で1番の目玉は、パウダースノーが豊富にあるルートを歩けることです。
トレースはしっかりついていていますが、危険個所がないのでルートから外れてフカフカのパウダースノーを踏み踏みできます。
チェックポイント
明神岳、檜塚奥峰間はお手軽に雪山縦走ができ、パウダースノーを存分に楽しむことができる!
雪山登山入門にぴったり!
明神平・明神岳・檜塚奥峰は雪山デビューや雪山初心者の方の経験を積むのにぴったりな山です。
登山ルートはよく整備されていて登山者も多く、トレースもしっかりあるので道に迷うことは少ないと思います。
また明神平から明神岳までのルートは雪もそこまで深くないので本格的な雪山装備までいりません。
最低限の雪山装備から始めれるのでコストもそこまでかけずに雪山登山を始められるのでおすすめです。
チェックポイント
明神岳は関西では雪山入門の山としておすすめされているので登山者も多くトレースもしっかりあるのでこれから雪山を始める人にピッタリな山!
渡渉
大又林道終点駐車場から明神平までのルート上には大きな渡渉が3ヵ所待ち受けています。
慎重に渡れば落ちることはありませんが、雨の後などは川が増水している可能性があるので注意が必要です。
3ヵ所の渡渉ポイントには、安全に渡るためのロープが張られているので安心して渡ってください!
チェックポイント
大又林道終点駐車場から明神平までに3カ所の渡渉があるので、あなたの山の経験値をアップすることができる!
ヒップソリやスキーを楽しむことができる
明神平は昔はスキー場として栄えていました。
しかし昨今の地球温暖化の影響で雪が少なくなりスキー場は無くなってしまいました。
しかしスキー場は無くなりましたがスキーやヒップソリをして遊ぶにはピッタリな傾斜があります。
スキー板を持って上がるのは大変ですが、ヒップソリはお手軽に持って上がれるのでオススメです!
チェックポイント
明神平はスキー場の名残があるのでスキーやヒップソリをして遊ぶことができ、大人も子どもも楽しむことができる!
次の項目では明神岳・檜塚奥峰の注意点を紹介していきます。
ここだけは気をつけて!明神岳・檜塚奥峰の注意点!
ここまで明神岳・檜塚奥峰の魅力をいろいろ書いてきましたが、この項目では明神岳・檜塚奥峰の注意点を書いていきます。
でもこれはあくまで僕の主観なので参考程度に捉えてください。
チェーンスパイク or 軽アイゼン・スタッドレスタイヤ
冬季に明神岳・檜塚奥峰の頂上に行くにはチェーンスパイクか軽アイゼンが必要になります。
チェーンスパイクか軽アイゼンを装着するタイミングは早ければ駐車場からになります。
駐車場からチェーンスパイクか軽アイゼンをつけるということは、地面が凍結しているので必然的にスタッドレスタイヤは必要になってきます。
また駐車場までの道は道が細く、アップダウンもあるのでサマータイヤでは凍結している場合は制御不能になりえます。
冬季に明神岳・檜塚奥峰に行く場合はスタッドレスタイヤ・チェーンスパイクか軽アイゼンは必須です!
また檜塚奥峰に縦走する場合には雪が深い場合があります。
その場合には【ワカン】が必要になる場合があるので、檜塚奥峰に縦走する場合には必ず持っていってください!
縦走する場合にはワカンが必要になりますが、12 本爪の本格的なアイゼンやピッケルはいらないので安心してください。
チェックポイント
綿向山に冬季登山する場合は、チェーンスパイクか軽アイゼンは必須!自家用車で行く場合はスタッドレスタイヤも必要!
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暴風
明神平・明神岳・檜塚奥峰は稜線になっていて風を遮ってくれるものは少数の木のみとなります。
なので山頂付近は爆風が吹き荒れていることが多々あります。
風速が1m/s 上がるごとに、体感温度が 1 ℃下がります。
冬季の明神平・明神岳頂上・檜塚奥峰頂上は確実に氷点下です。
そこに風が吹き荒れだすと体感温度は余裕で −10 ℃以下になります。
防寒対策は万全にして山頂を目指してください。
低体温症にならないためにの行動食をしっかり摂ってエネルギー補給にも注意してね!
チェックポイント
明神平・明神岳頂上・檜塚奥峰頂上の気温はマイナスになるので防寒対策は万全に!
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トイレ
明神岳の登山口の起点になる大又林道終点駐車場にはトイレはありません。
登山口付近でトイレをするならば一旦来た道を戻り、公衆トイレまで行く必要があります。
また明神岳・檜塚奥峰に一旦入ってしまうとトイレはないので注意してください。
なので必ず公衆トイレで済ましてから大又林道終点駐車場に行くようにしましょう。
チェックポイント
明神岳・檜塚奥峰の登山道にはトイレがないので、公衆トイレで済ませてから登り出してね!
駐車場
明神岳には登山者が無料で利用させてもらえる大又林道終点駐車場・明神岳駐車場がありますがひとつだけ注意点があります。
駐車場の利用時間は24時間ですが、僕が到着した朝5時30分にはガラガラでしたが、下山してきた15時前には満車になっていました。
満車で駐車場に停めれなかった車が路駐をしている状態でした。
あまりにも遅くに到着すると駐車できない可能性があるので注意してください!
また冬季は大又林道終点駐車場までの路面が凍結しているから、100%スタッドレスタイヤじゃないと行けないよ!
チェックポイント
大又林道終点駐車場は24時間利用可能だが遅い時間に到着すると停めれない可能性がある!
あくまでも僕の主観なので参考程度に捉えてください。
これが 明神岳・檜塚奥峰 の全貌!YouTube動画
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僕の独断と偏見で決めた 明神岳・檜塚奥峰 まとめ
今まで長々と書いてきましたが、そろそろまとめていきたいと思います。
明神岳、檜塚奥峰は標高 1,400 m 程とお手軽な標高ですが冬季には頂上付近で霧氷の絶景を見ることができます。
また明神岳頂上、檜塚奥峰頂上は台高山脈の主稜なので他の山々を見渡せ、天気のいい日には頂上から絶景を見ることができます。
登山道は登山者が多いのでしっかりトレースがついているので道に迷うこともないでしょう。
また明神平までのルート上には渡渉箇所が3ヵ所もあるので、あなたを飽きさせることもありません。
明神平ではスキーやヒップソリをして遊ぶことができるほどの雪の量はありますが、本格的な雪山装備は必要ありません。
装備に必要なのは防寒対策とチェーンスパイクか軽アイゼンがあれば OK です。
檜塚奥峰まで縦走する場合は、保険としてワカンを持っていくことをおススメします。
明神岳の起点になる大又林道終点駐車場までは大阪市内からだと車で約 2 時間で行けるのでアクセス抜群です。
これだけの魅力がぎっしり詰まっているので明神平、明神岳、檜塚奥峰が人気の山なのも納得です。
明神平、明神岳、檜塚奥峰は、自然を満喫しながらおもいっきり楽しい山行できるのでガチでオススメです!
明神平、明神岳、檜塚奥峰の登山ベストシーズンは絶対に積雪期です!
あなたもぜひ一度 明神平、明神岳、檜塚奥峰に行ってみてください!
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